@article{oai:do-bunkyodai.repo.nii.ac.jp:00000834, author = {渡部, 淳 and Watanabe, Makoto}, issue = {21}, journal = {北海道文教大学論集, Journal of Hokkaido Bunkyo University}, month = {Mar}, note = {本論は,グレタ・トゥーンベリに代表される若者の新たな運動とコミュニケーションのあり方に着目し,そこからグローバル化と民主主義における政治的コミュニケーションの変容の,現在進行形を考察することを目的としている.議会制民主主義を中心とした,旧来の政治システム内部においては,近年のトランプ政権のアメリカやイギリスのブレグジット騒動に見られるような,二項対立による分断や分裂から抜け難い状況が生まれている.一方で,グレタ・トゥーンベリによる気候変動阻止のための,若者を中心としたデモなどの環境活動は,SNS 空間を媒介に国境を越えた緩やかな共感のネットワークを形成している.宗教などの伝統的な価値観から解放されたはずの近代社会は,行き過ぎた商業化や環境破壊を契機に,温暖化や格差などのリスクが顕現化する状況の中で,ポスト=リスク社会と呼ぶべき段階に突入している.そして,欧州に見られるように無宗教な時代の若者は,デジタル時代に自然や食といった環境問題,あるいは人権や自由といった普遍的な問題に回帰しており,これは現代における新しい本質主義と呼ぶべきものであり,民主主義の新しい政治的コミュニケーションのかたちを示している.}, pages = {29--46}, title = {共感の共同体と自然回帰する若者たちの新しい本質主義─デジタル情報空間における感情の波及と伝統への再接触─}, year = {2020}, yomi = {ワタナベ, マコト} }